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よろこびをはこぶ容(かたち)第10話「辞めるのを止めた」

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ヨーロッパ視察旅行でパリやミラノ、フィレンツェに行った。

ポンテベッキオ橋の近くにベネトンがあった。

ベネトンを横切る時に同僚からベネトン秘話を聞いた。

 

ベネトンの社長は10歳の時に父親を亡くし、家計を支えるために洋服店の倉庫で働いていた。

彼には妹がいて、妹は家族の為に衣服を作り、セーターを編むのが上手だった。

当時、セーターというと無彩色だったが、妹は兄に黄色いセーターをプレゼントした。

彼は、これからはカラフルなセーターが売れると思い、妹の編んだセーターを売りに歩いた。

それが上手く行き工場ができるほどになったが、流行色の移り変わりが早いため、

先染めの毛糸を編んでいては流行のスピードについて行けないと、

試行錯誤の末に後染めを成功させ、さらに発展したという話だった。

 

いい話!

ふと、営業にコテンパンに商品を否定された時、

一人で泣くために最上階のキッチンで、生地やパールを染色したのを思い出した。

私には向いてないのか、才能がないのか、会社で必要とされてないのか、辞めてしまおうか…。

涙が染色鍋からの湯気か解らなくなった時、

バッグをパール付きでレース編みにしてもらって、後染めしよう!と閃いた。

 

大量生産はほとんどが海外で行っていたが、

後染めなら納期の余裕も生まれるし、在庫リスク軽減に最適と思った。

仲介の商社の人との繋がりも出来た。

仕事ってこうやって進展していくのだとも思った。

 

辛い時が続くと、もう辞めようかなと考えてしまうもの…

それを耐えながら続けていると、

普通だったら会えないような人と知り合える。

その関わり合いがご褒美のようであり、新鮮で楽しかった。

 

そう、辞めるのは明日でもできる。

だから、今日は「辞めるのを止め」て、今週は「辞めるのを止め」て、今月は「辞めるのを止め」て…。

いつの日か、継続は力なり!かな。